ホイアンの夜祭り

ホイアンは、ベトナムの中部クアンアム省ダナン南方30kmにある古い港町です。中国人街を中心に古い建築物が残っており、1999年には「ホイアンの古い町並み」として、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。

◆登録基準2と5
基準2:ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、都市計画、記念碑的芸術、景観デザインの発展に関して人類の価値の重要な交流を示すもの。

基準5:特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている、ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落または土地利用の際立った例。


◆ 主な、建築物 ◆
 ⇒ 来遠橋(日本橋)・・・屋根付きの中国風だが、1593年に日本人が建設したと伝えられます。
 ⇒ 福建会館・・・1773年に建設された華人の会館。
 ⇒ 広肇会館(広東会館)・・・1786年に創建された広東系中国人の会館。
 ⇒ 潮州会館
 ⇒ 海南会館
 ⇒ クアンコン寺(関帝廟)
 ⇒ クアンタンの家(チャンフー通り77番の家)・・・約380年前に建てられた中国家屋。
 ⇒ フーンフンの家
 ⇒ タンキーの家

ベトナムのホイアンでは、毎月満月の夜に夜祭が行われています。
西日が落ちる頃になると、街角につるされた提灯には明かりがともされ、ホイアンのメインストリート全体が柔らかなOCD連に色の光に包まれます。道端には楽しそうに遊ぶ子どもたちの声や碁や将棋をうつ老人たちの姿を見ることができます。ホイアンの夜祭は、長年にわたりこの街で受け継がれてきたものです。しかし、ユネスコにより世界遺産に登録されたことで、この古い町並みで提灯に蝋燭をともすことには、火災を危惧する声もでています。世界遺産への登録は重要なことですが、そのことによって町の人たちの伝統的な生活文化が失われることになるのであれば、世界遺産への登録の意味をもう一度考え直す必要があるのかもしれません。

CmsAgentTemplate1001-1005 ver1.008