ベトナムの気候

ベトナムの気候
ベトナムは、日本の9割ほどの面積ですが、南北に細長い国土を持ちます。南北1,650km、東西600kmという細長い国土を、ベトナムでは米かごをつるす天秤棒に例えています。
ベトナムの国土の大半は、インドシナ半島に平行して南北に走るチュオンソン山脈の東側に属しています。そのため、このチュオンソン山脈の影響を受けて、山岳地帯の降水量が4,000mmを超える場所もあります。

ベトナムは、北部は温帯性の気候で、南部は、熱帯性気候という環境になっています。気温と降水量の2変数から単純な計算で気候区分を決定できるケッペンによる気候区分では、北部は温帯夏雨気候南部はサバナ気候に属します。平均気温は、北部では冬1月16度、夏7月は29度であり、年平均降水量は1,704mmです。4月から10月までが雨期となります。

一方南部は冬1月が18度、夏7月は33度です。平均降水量は1,000mmと比較的少ないのが特徴です。

ベトナムの北端は中国に接していますが、南端は赤道近く(北緯8度33分)にまで達しています。このため南西モンスーンの影響を受け、7月から11月までは、特に国土の中央部で台風の被害を受け易い国です。

ベトナムの民族衣装であるアオザイは、このベトナムの高温多湿な気候に適した衣装といえます。一般的に、上衣は風通しのよい一枚仕立ての綿です。一方、下衣のズボンには透けそうな薄い布地が用いられています。身体のラインにぴったりとして、丈が長いのですが、腰まで入ったスリットがあるために動きは颯爽としています。 太ると着られなくなってしまうアオザイをすらりと着こなしたベトナム女性は、暑い国で背筋をシャキッと伸ばし、エレガントに風を切っている姿はその美しさを振りまきます。思わず、この国の暑さを忘れてしまいそうなすがすがしさです。


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