プラトーン

ベトナム戦争を舞台にしたアメリカ映画といえば、最初に「プラトーン」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか? 
この「プラトーン」は、1986年公開のアメリカ映画です。監督・脚本はオリヴァー・ストーン。出演者は、まだ若いチャーリー・シーン、トム・ベンジャー、ウィレム・デフォーです。
第59回アカデミー賞 作品賞、第44回ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞を受賞しました。

自らがベトナム帰還兵でもあるオリヴァー・ストーン監督が自らの実体験に基づき、戦争の狂気を描いた作品です。
本当に実体験なのかと思える非人道的な行為を赤裸々に描いています。この映画は、ベトナム戦争を批判的に描いていることから政治色が強く、評価は賛否両論に分かれました。しかし、さして多くもない予算(600万ドル)にもかかわらず、アメリカ国内では好評を博し、1億3800万ドルという、実に予算の20倍を超える興行収入を記録した映画でもあります。
当時『地獄の黙示録』に次ぐ、ベトナム戦争を題材にした映画の第二次ブームを巻き起こしたといわれています。

もちろん舞台は、1967年のベトナム。主人公クリス・テイラーは大学を中退してまでベトナムへやってきます。
少数民族や貧困層にある同年代の若者が次々と徴兵される現実に怒りを覚えてのことでした。しかし、戦場の現実は生易しいものではありません。肉体的にも精神的にも病んだ隊員たちは、ついには麻薬に溺れ始めました。映画は、冷酷非情な小隊長のボブ・バーンズ軍曹と、無用な殺人を嫌うエライアス・グロージョン軍曹を対比的に描いています。彼らの対立から追い詰められていく小隊の運命を映画は描いています。 この映画のタイトルである「プラトーン」とは、軍隊の編成単位を意味しており、日本語では小隊の意味です。

撮影はフィリピンのルソン島で行われました。

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