八月革命から国際進出へ

ベトナム八月革命は、1945年8月にベトミンが行った権力奪取です。

ベトミンとは、フランス植民地からの独立を求めるために1941年に結成されたベトナム独立運動組織のことです。
ベトナム八月革命の結果として、ベトナム民主共和国が成立しました。しかし、フランス植民地主義のインドシナ復帰から第一次インドシナ戦争へもつれ込むなど、血みどろの抗争となってしまいました。

第一次インドシナ戦争が開始されたことで1954年のジュネーヴ協定によってベトナムの南北分断は固定されしまいました。
フランスはインドシナから撤退したものの冷戦は続き、米国が介入してベトナム戦争へと発展したのです。このベトナム戦争は第二次インドシナ戦争とも呼ばれています。戦争が終わり南北が再び統一されたのは、1976年のことです。
南北が統一された結果、ベトナム民主共和国(北ベトナム)はベトナム社会主義共和国に改名されました。しかしその後またもや、1979年にはカンボジア侵攻が開始され、再び戦争が始まります。
これが第三次インドシナ戦争の始まりです。中国との戦争(中越戦争)では、世界各国からの援助が停止され、ベトナムは孤立状態に陥ります。その後、1986年には歴史的に有名なドイモイ政策を開始しました。 国内経済が疲弊し、ベトナムは中国との関係の正常化をはかります。

ベトナム国内に大きな傷跡を残した戦争以後、1996年にはASEAN自由貿易地域に参加し、1998年にはアジア太平洋経済協力にも参加、2007年に世界貿易機構に正式加盟、2007年には国連総会で安全保障理事会の非常任理事国に初めて選出されるなど、近年では国際関係へと大きく躍進しています。

国内総生産も安定して成長が続き、今まさにベトナムはエネルギーに溢れて発展しつつあります。労働人口の66パーセントが第1次産業に従事しているものの、第二次、第三次産業も成長期にあり、観光業も急成長中です。

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